ココロトピックス

2021/06/16

No.115

コロナ禍でサポート不足 妊産婦のメンタルには要注意

コロナ禍で妊産婦のメンタル不調が増加

コロナ禍の今、出産を控えている妊婦さんや産後ママが本来受けるべきサポートを受けられず不安を抱えている状況が続いていると言われています。



日本産科婦人科学会アンケート調査によると、

  • 母親学級の閉鎖
  • 産後の親族面会禁止
  • 帰省分娩の受け入れ禁止
  • 立ち合い分娩の禁止
などの出産・育児サポートの変化が妊産婦のメンタルに与える影響が大きいと結論づけています。

また、日本周産期メンタルヘルス学会も調査結果を発表し、助産師や医師など医療関係者の約6割が、妊産婦からのメンタルについての相談を受けたこともわかっています。

マタニティブルーや産後うつは、けっして珍しいものではなく、適切なケアがなければ生命にかかわる場合もあります。


オンラインを活用した取り組みも

そんな中、オンラインを活用しての妊産婦の心のケアに力を入れている試みが多くみられるようになりました。


東京都のある病院での試みでは妊産婦ケア体制の再構築として、

  1. 妊婦健診におけるスクリーニング機能を強化する
    面談や診察の時間を短くしつつ、効率よくスクリーニングを行う
    血圧測定を行いながら、壁に貼ったスクリーニング項目をチェック
  2. 産後2週間のフォローを電話またはオンラインで行う
  3. 今後は両親学級やマタニティーヨガもオンラインで行う
を実施しています。


また、埼玉県産婦人科医会は、孤立しがちな妊婦や、育児中の母親の心のケアを目的とした相談事業の取り組みとして 「妊産婦の心のケア・無料オンライン相談窓口」 を創設し、オンライン診療アプリ「CLINICS」を用いたオンラインでの相談を開始しています。


今、本当に優先されるべきは「妊産婦の心のケア」と言えるのです。


日本助産師会 >全国の相談窓口
https://www.midwife.or.jp/general/supportcenter.html