ココロトピックス

2022/05/31

No.120

イクメンのメンタルがあぶない

父親だって育児ノイローゼになる

父親も育児に参加するのが当たり前の時代になって、増えているのが父親の育児ノイローゼです。海外の調査では、父親の10〜11人に1人が子どもの生後1年以内に「産後うつ」になるリスクがあると指摘していたり、国内でも、精神的な不調を感じる割合は母親と変わらないとする調査もあります。

母親の育児ノイローゼ(産後うつ)の原因に挙げられるのがホルモンバランスの変化ですが、それでは父親はどうなのでしょうか。

様々な声が原因として挙げられています。主な原因は次のようなものになります。

・家庭と仕事の板挟み
・義務感、責任感からのプレッシャー
・寝かしつけ、授乳による睡眠不足
・同じ境遇の語り合える人が近くにいない
・相談できる両親が近くにいない
ノイローゼとは、神経症。身体に原因がなく、環境の変化やストレスによって生じるメンタル不調です。多くは軽症ですが、人によってはうつ病などへ進む場合もあります。

子どもを迎えて、仕事でも、家事の分担でも、夫婦の関係でも変化をよぎなくされます。 うまく適応して変わっていくことができればよいのですが、父親本人が変化を望まなかったり、周囲の配慮・サポートが足りなければ、どこかで無理が生じます。
その無理がストレスとなって、メンタルの不調につながるのです。



一人になれる時間を探す

まず大事なのは体をしっかり休めること。
仕事と育児の両立をしているのに難しいと言われるかもしれません。風邪などをひいて体調を崩せば気持ちも下がってい
そうなると余計に不安な気持ちが増して負の連鎖に入っていきます。
パートナーのメンタル不調は、もう片方のメンタル不調にもつながり、ひいては子どもの健やかな生育にも支障をきたすおそれがあります。

体調が悪い時はもちろんですが、特にそうでなくても有給を使って仕事を休んでみるとか、夜の寝かしつけは交代制にして完全に休ませてもらう時間を作るとか工夫をしながら自分の時間をつくってみてはどうでしょうか。

一日数分でもボケーっとできる時間を作るようにできると気持ちがリセットされて、スッキリすると思います。

少しでも気になることがあれば自身の精神状態をチェックできるツールもあるので活用してみてはどうでしょうか。
https://www.kizunamail.com/epds/

家族を守るためには自分が健康でなくてはいけません。
うまく息抜きをしてストレスをため込まない方法を探してみてはどうでしょうか。
長期的には、勤め先の制度、公的サービスや親類、パパ友など負担を軽くするための選択肢を増やすことも重要です。



参考資料:
特定非営利活動法人 きずなメール・プロジェクト
メディケア生命保険株式会社「イマドキのパパ・ママのくらしと子育てに関する調査2018」